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【源氏m@ster】桐壺【試作品】
 くるわP
 

 源氏物語の原文、やっぱりいいですね・・・。見てて惚れ惚れします。が、同時にこれ書いてる紫式部の得意そうな顔も目に浮かぶようで、ちょっと癪ですねw いや、いかにも「どや!」っていう文章じゃないですかw まあ、それがいんですんが。
 桐壺の更衣の話を見てて思い出したのは、能の「熊野(ゆや)」ですね。熊野は平宗盛の愛人という設定の、架空の人物です。彼女は母親が病気になったという手紙をもらって、遠江(とおとうみ)に帰りたいと言うんですが、宗盛は聞いてくれません。無理やり花見に連れて行かれます。満開の桜の中でも、彼女の心は全く晴れないわけですが、急に村雨が降って、花が散ってしまいます。それを宗盛が「これはいい歌の種だ」と言い出し、

いかにせん 都の春も 惜しけれど


 と上の句を詠むと、熊野は

馴れし東(あずま)の 花や散るらん


 と下の句を継ぎます。宗盛は「げに道理なり 哀れなり。はやはや暇(いとま)取らするぞ東(あずま)へ 帰り候らへ」と言います。これを昔の能の名人の謡(カセットテープ)で聴くと、いかにも「あー分かった分かった、俺の負けだ、早く行ってこい!」って感じで笑ってしまいますw そして熊野は有難いことだと言いながら故郷へと帰って行きます。最後の謡がいいですね。

明け行く跡の山見えて 花を見捨つる雁がねの それは越路われはまた
東に帰る名残かな 東に帰る名残かな


 夜が明けて行く山を背に、私は帰路を辿る。雁もまた都の桜を見限って故郷へと帰って行くが、雁の行く方向は越の国であり、私が帰っていくのは東の国である。名残惜しいことだ。ああ、名残惜しいことだ。・・・大体そんな意味ですね。
 ということで、「熊野」は多分、源氏物語の桐壺を元ネタというか、下敷きにしてるのではないでしょうか。私には、なかなか里下りさせてもらえず、やっと実家へ帰してもらえた時には死んでしまう桐壺の更衣を、「熊野」の作者は能の中で、桜散る都を捨てて、晴れ晴れと故郷へと帰っていく熊野の姿に救済したのではないだろうかと思ってしまいました。そんなことを考えながら見てたので、ジーンと来ましたね。いや、やっぱり勉強になりますw

 動画も全体にサラリとまとめられてて、桐壺の更衣の儚かい人生に合ってたと思います。これは正直、続いてほしい作品ですねw
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