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アイマス・トータルウォー第十八話その三「矜持からなる失望」
 ケントゥリオP
 

 前回までは、敗戦の衝撃の割にはみんな淡々としていて、「ケントゥリオPにしては意外だな」と思ってました。敗戦の落胆、怒り、やるせなさ、そういったものをもっと思いっきり深刻に描くんじゃないかと思ってたんですね。だからそろそろ暗い話も終わって、ここら辺から話が明るくなっていくのかなと思ってたら・・・「そっちの方向行くんかい!」って感じでしたねw 思いっきり奈落に向かって転げ落ちてるじゃないですかw
 しかも将兵が千早を責めるのかと思ったら、千早が空気を読まずに暴走! そして修正されてしまう・・・。ガイウスの言うとおり、「もうクイントゥスが指揮執れよ」と誰もが思いますw これ、クイントゥスが千早にこだわる「理由」はあるんでしょうかね。「才能がある」というただの勘なのか、それとも・・・。ある意味、千早を育てるためにローマの運命と将兵の命を賭け金として差し出してるようなものでしょう。だから、ガイウスにしっかり釘を刺されてしまったわけです。
 しかし、テルティウスやカトーも含めて、周囲の全員が「大人」なのに、千早はちょっとおぼこな感じですね。ここにイライラする人もいるでしょう。でも、現実はやっぱりこんなもんですよw 私は昔のネトゲ廃人時代に、思い当たることが結構ありますw

 あるネットゲームで私は、思い切って戦争ギルド(本当は「クラン」なんですが、分かりやすさを重視して「ギルド」と書きます)に入りました。狩りばっかりの日常に飽きて、「広い世界を見に行きたい!」と思って参加したんですね。そこでまあアホみたいに強い先輩プレイヤーたちに出会って仰天し、憧れ、「自分もこの人たちみたいになりたい!」と思って、毎日のように戦争に通って技を磨きました。それでまあそこそこのレベルにまでは行ったんですが、ある日そのギルドが解散することになりました。それでしばらくフリーだったんですが、私が尊敬するプレイヤーであるTさんが「ウチに来ない?」と誘ってくれたんですね。当時はまだ若かったので、私は「この人は自分みたいな人間でも必要としてくれるんだ! なんとかしてこの恩を返したい!」と感激してしまって、迷わず新しいギルドに入りました。
 実はその後、いくつかのギルドが私の加入を期待してたということを知って、まあ、嬉しいやらなんやらでしたw 自慢話乙ですねw でも、ゲームなんて得意でもなんでもないのに、憧れの人たちに追いつきたくてがむしゃらにやってたら、気がついたら結構なところまで来てたわけで、その時は感無量でした。
 で、そのTさんはまた異様に上手い人なんですが、戦場で無言で助け合ってるうちになぜか私とは戦友みたいなことになってて、互いに尊敬しあうような関係でした。いや、明らかに私のほうが格下なんですよ?w しかも高校生なのに、とても出来た人でした。年齢で人を甘く見てはいけないというのは、その時に強く感じましたね。
 さて、Tさんたちはある城を守ってたんで、その守備隊に私が加わったわけですが、ある時、ゲーム内で、新しい防御陣形とでも言うべきものが流行り始めました。それは城門の中に敵を引き込むことで、狭い城門をくぐり抜けて侵入してくる敵はどうしても細長い隊列になってしまいますから、その頭の部分を、城の敷地内で待ち構える防衛隊が、常に数の優位を維持しながら包囲殲滅し続けるというものです。これは従来のスタンダードであった、城門の中に自軍を密集させ、敵の侵入を許さないタイプのものとは違う、画期的な戦術でした。
 そして私も他の城の攻撃に加わる際は、この新しい引き込み型の陣形に大いに苦しめられたのですが、我々が守っている城では、旧来の密集型の守備陣形だったんですね。そこで私は、尊敬するTさんに、強くこの陣形の採用を迫りました。私は新しいギルドに入った新入りでしかないわけですが、Tさんはギルドの重鎮なので、城を守るギルド連合の話し合いにも食い込める。そこでTさんを通じて、我々の城でも引き込み型の防御陣形を採用してもらえるよう、働きかけたわけです。Tさんはあまり乗り気ではなかったのですが、「今までのままじゃ駄目だ! 我々も新しいことをしなきゃ!」という「改革意識」で頭が一杯だった私が何度も頼み込んだので、最終的にはTさんが折れてくれました。そしてギルド連合の会議でTさんは強く私の案を主張し、ついには我々の城でも、新陣形が採用されることになったのです。
 が、結果は酷いものでした。我々の守備する城の門はとても大きかったので、敵の隊列はそれほど細くはならず、また我々の守備隊の数も決して多いものではなかったので、敵の攻撃隊の頭の部分に対する数の優位が大して働かなかったのです。いや、あの時ほどの落ち込みっぷりはなかったですね。城門の守備隊が壊滅していくのを見ながら、「俺のせいだ・・・」っていう申し訳ない気持ちで一杯でした。本気で泣きたかったです。
 そこで思い出したのが、最初にいた戦争ギルドのリーダーである、Jさんのことでした。彼は素晴らしい人格者だったんですが、作戦会議で私の意見は採用してもらえないことが多くて、いつも不満に感じてました。でも、その意味がやっと分かったんですね。私の意見を採用して失敗したら、それは私のせいなんです。新しい戦術や作戦が私の意見を取り入れて決定され、それが失敗したら、メンバーはみんな、いくら形式的な責任はリーダーのJさんにあると言っても、どうしても「あいつのせいだ」と思うでしょう。だから採用したくても、採用できないこともあったんじゃないかな、と。当時はまだ大学生で、「大人=汚い」みたいな中二病の世界を抜けきれなかった私は、そこで初めて、「大人の世界」というものを垣間見たんですねw 先輩たちはみんな10歳くらい年上だったので、年上の人に対するイメージは大きく変わりました。それが今では、ニコマスPたちへの気持ちとして受け継がれてる気もしますw やっぱり同じ年齢の「同志」というよりは、目上の人というイメージが強いですね。なんだかんだ言って若い人は、年上の人を、心の底では尊敬したいのかもしれません。
 しかしそんな風に、なかなか自分の意見を採用してくれないJさんに苛立って、若かった私は、思いっきりJさんに噛み付いたこともあります。でも、その時も丁寧に、丁寧に、理由を説明してくれました。まあ、本当に、いい意味で「大人」な人でしたw だからこちらが一方的に迷惑を掛けてばっかりだったと思うんですが、私がそのゲームを引退する間際に、こんなことがありました。
 先程の防御陣形の件などで不祥事を重ねてしまった私は責任を感じ、「責任なんて感じなくていい!」というTさんと言い争ってその二番目の戦争ギルドも抜け、さらには個人チャットを切断して他人との関係を断ち、誰もいないような超穴場の狩場で、ひっそりと一人で狩りをする隠居生活を始めました。しかしある日、たまたま用事で個人チャットを可能にしたところ、ギルドを解散し、引退したはずのJさんから個人チャットが入って驚きました。どうしても最後に、私に別れの挨拶をしておきたかったとのことで、毎日ログインしては、個人チャットがつながらないか試していたそうです。そして「ギルドのことを一番真剣に考えてくれてたのは、君だった」と言いました。私の涙腺は崩壊ですw 上手い言葉も言えない私は、RPGで覚えたようなクサイ台詞を吐きまくって、何時間も喋って、別れました。
 昔のネットゲームって、そんな熱い世界だったんですねw まあ、みんな馬鹿だったんですよ。城を取るとか取らないとか、あのギルドが覇権を握るのは許せないとか・・・。誰が城を取ろうと、狩りしかしない人の生活は何にも変わらないんだから、「覇権を握った」からと言ってどうなんでしょうか?w 今考えれば、なんとも滑稽な話ですが、そんな時代があったんです。リアルで失ったものも大きかったんですが、正直に告白すれば、いい思い出ですw
 
 そんな経験があるので、今回の動画は、見てて何度か目が潤んでしまいましたねw 次元は違いますけど、どうしてもネットゲームに燃えてた頃の自分とダブってしまうw 先程クイントゥスには千早を育てる「理由」があるのかと言いましたが、そんな大したものはないのかもしれませんね。確かに千早意外は全員「大人」ですが、彼らは大人だからこそ、何か千早の青さに捨て置けないものを感じてしまうのかもしれません。
 私はネットゲームの中で、自分が2chに名前を書かれるような「有名人」になることを、よく妄想したものです。でも、結局は無名の一プレイヤーで終わりました。いや、無名の百人隊長くらいにはなれたかな?w いずれにしろ、あれが自分の人生だったとしたら、思い残すことは何も無いですねw それくらい最高でした。だから千早には、この苦境を乗り越えて羽ばたいてほしい、そうなったらどんなに感動的なストーリーになるだろうと思う一方で、別に「英雄」になる必要はないんだよと言ってあげたいですね。それを目指すことは重要ですが、それになれたかどうかは重要じゃない。その約束の地へと至る過程で、誓い合い、助け合い、そして許し合う、そんな関係を誰かと結ぶことができたのなら、やがて力尽きて地に堕ち、骸(むくろ)となって歴史に忘れ去られるのも、意外と悪くないもんです。
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