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2009年下半期ニコマス二十選 推薦動画詳論 : [NoNoWire09] Go Mynci [アイドルマスター]
<注意>
 このエントリは特殊な形式に則って書かれていますので、
 「注意事項」のエントリに目を通した上で、以下の文章にお進みください。

 獣道を逆走P
 

 この作品はまず他の人とかぶらないだろうと思っていたが、他の人の二十選を見ていたら、さっそく爽快Pが挙げていて吹き出してしまった。さすがに目の付けどころが違う。
 獣道を逆走Pが表現するのは、虚無の実存という矛盾した概念だ。一見何か意味がありそうだが、実際には何の意味もない動画を作り、自分で「この動画には何も意味はありませんよ」と彼は主張する。しかし、そこに意味がある。虚無そのものに意味はなくても、自らを虚無だと知っている虚無には、意味があるのだ。このデカルト的な実存によって、無は有へと転生する。そこに生命の誕生があり、血管の脈打つ生きた「作品」が立ち現れるのだ。
 この作品は黒一色でベタ塗りされた背景の上で、切り抜かれたアイドル二人が踊るだけという、子供だましのような作品だ。アイドルの画質は素晴らしいが、シンクロと呼べるシンクロもなく、わずかな画像の挿入を除けば、ただ曲のテンポに合わせてアイドルが踊るだけ。それだけ。たったそれだけなのだが・・・この生命力はどうだろう。全てを併呑する暗黒の帳、漆黒の砂漠、冷酷な虚無の向こう側から、小さな、しかし確かな、何者かの鼓動が微かに聞こえてくる。それは世界の始まりと終りを告げる、新しい何かの胎動だ。その黒い胎児がこの苦界に生まれ落ちた暁には、古い王たちは雲間から差す黄金の光で焼け死に、世界はそれを歓迎するだろう。第七の天使がラッパを手に取り、今まさに吹かんと口に当てている。人々が息を飲み、その期待も絶頂に達しようとする時、しかし、やがて音楽はフェードアウトしながら、まるで作品は虚無へと帰ろうとするかのように、静かに、死に絶えるように消えていく。まだ早いのか。王はまだ帰還しないのか。奴隷たちの怨嗟の声をも呑み込んでしまうかのように、虚無は、虚無へと返っていく。静かに、死に絶えるように――。

 このブログでは獣道を逆走Pの代表作「バトル・ののワイアル」についても、同じ観点からワ過去に記事にしている(意味の否定)。興味のある方は、合わせて参照されたい。
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