iM@S架空戦記を中心としたニコマスの感想サイトです。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3rdワールドウォー世界IDOL大戦?第11話 オルレアンの現代の魔女
 庭上げP
 

 軍事には詳しくないので、戦争に対するヨーロッパ各国の動きが地味に興味深かったですね。ギリシャは80年代には軍事政権が倒れ、反動で社会主義政党が政権与党になり、超親ソ国家だったため中立。スウェーデンはNATO非加盟で、戦後は基本的に中立政策だったので中立。スペインは82年にNATOに加盟したものの、同時期に社会主義政権が成立しているのと、地政的な観点から積極的な参加をしなかったのでしょう。
 ノルウェーはナチスに侵略された経験から中立政策に懐疑的で、早期(49年)にNATOに加盟してます。なので中立なのは日和見でしょうw ユーゴはチトーが80年に死んでるんで、混乱の真っ只中ですが、まだ紛争は始まってないので、非同盟独立主義の盟主として当然中立。フィンランドは資本主義なのにソ連寄りという妙な立場だったので中立。でもフィンランドはほんと嫌な位置にいますねw もちろん冬戦争のように追い詰められると、イスラエルなどこういう小国は異様に強いんですが・・・。

 あとは貴音さんが覚醒してしまいましたねw 今までのキャラがかなり良かったのでもったいない気もしますが、これからどんな風に変わってくんでしょうか。元に戻るのか、それとも・・・。

 以下、なんか政治的なことしか浮かばなかったので、格納します。
 面白いことは何にも書いてありません。
 ***

 資本主義については、ここまでで限界かなという感じですね。これ以上やるとコメが殺伐そしそうです。しかし、資本主義ほど時代遅れなものはなくて、資本主義とはもともと、事業には資本=初期投資が必要なことを前提とした制度です。資本主義の中核である株式会社なんかも、なんで配当を払ってまで資金を集めなければいけないかというと、自動車産業などの莫大な設備投資が必要な企業では、銀行からの融資だけではお金が足りないからです。しかし、ITの発展によって企業の初期投資は劇的に減っており、今の日本で、株式会社である(配当を払っても資金を集める)必要のある企業なんて、ほとんどありません。今後、この資本主義のシステムが変化していくことは避けられないでしょう。
 ただ、そんな資本主義でも、今の日本で盛んに叫ばれている「修正資本主義」よりはマシなんです。たとえば社会主義的な政策を取りながら高成長を続けるスウェーデンなどの福祉国家では、今の日本のような「反企業」の思想なんてありません。日本やアメリカの法人税の限界実効税率は40%ですが、スウェーデンは12%です。福祉国家が「企業の利益至上主義を制限する社会」だなんて捏造報道もいいとこで、むしろ北欧型の福祉国家では、労働者に給料を払いすぎている会社は、強制的に給料を下げさせられます。そんな目先のことに金を使わずに、もっと設備投資などで企業を大きくして、より利益を上げ、より雇用を生み出せ、それが企業の社会的責任だ、という考え方です。だからこそ、法人税を安くして、企業の負担を下げ、成長を支援する。現代に蘇った「反体制」運動である、「反企業」「反金儲け」の考え方では、絶対にありません。一方で労働者の給料が安すぎる企業は無理やり給料を上げさせられ、それで倒産するなら、労働者にまともな給料も払えないような企業はさっさと倒産すればいい、と考えられています。
 そこには「儲かってない中小企業が可哀想」とか、「金儲けは悪いことだ」とかいったような感傷主義はなく、そうすれば労働者も儲かるし、有能な経営者も儲かっていいだろうという考え方があります。これをやると無能な経営者がどんどん淘汰されるため、会社がバンバン潰れますが、それを職業訓練を義務付けた失業保障で補い、成長産業への人材移転を促進するというのが、北欧型の社会です。スウェーデンなんかは基本的に社会民主主義なんですが、彼らのやってることは、社会主義によって企業を成長させ、それによって労働者の賃金の向上と国家の発展をやろうということであって、実体的にはほとんど「国家資本主義スウェーデン労働者党」ですw
 しかし、これは「大企業から税金を搾りとれ」といったようなルサンチマンとは根本的に異なり、大企業が儲かること自体は肯定しながら、それを労働者の賃金や、さらなる雇用、そして社会保障のために使おうという点で、私は優れていると思います。また、実はこの北欧型システムの一部を日本に導入しようとした人がいて、それが「格差社会の元凶」のように報道されている竹中平蔵氏です。もちろん企業は反対しましたが、実は労働組合も反対してます。賃上げ要求という最大の特権が、労働組合から失われるからです。
 だから今の日本に必要なのは、こうした社会全体のシステム設計であって、全体の設計を放置したまま、誰それが可哀相だから金をやれとか、法律で場当たり的に企業を締め上げるとか、そんなことに夢中になったり、それで満足したりしてはいけないというのが、私の考えです。たとえば日本における年間の寄付金の総額は7000億円ですが、アメリカは22兆円です。だから「日本人ももっと寄付しろ」という人がいますが、ではアメリカでは恵まれない人たちが、本当に22兆円受け取ってると思いますか? そんなわけないですよね。実は寄付金というのはものすごく効率が悪い弱者救済システムで、寄付は悪であると断言する学者もいます。たとえばアメリカのある寄付金のキャンペーンでは、集まった金額の6%しか、寄付を募った団体の本部に届きませんでした。残りの94%は、キャンペーンの費用として、実際に募金活動を行った人たちが、経費や報酬として、使ったり、持って行ったりしてしまったんですね。実は日本にもアメリカにも、法律に寄付金の定義はありません。つまり、99%使っても、1%渡ったじゃないかということで、寄付金と主張していいし、たとえ1円も弱者に渡らなくても、それは「キャンペーンの経費が掛かりすぎて、弱者には渡せませんでした。すいません」で終わるんです。だから本気で弱者にお金を届けたいと思ったら、慈善団体の経理の透明化は不可欠なんですが、これはまたものすごく複雑で難しい問題につながっていくので、詳しいことは、また別のエントリで書きます。

 しかし、この動画で少し触れられているように、マイケル・ムーアのような人が資本主義に反対するのはカトリックの立場からであって、根底にあるのは宗教観です。一方で、政府が社会福祉なんかするな、公的医療保険は社会主義だ、自由主義経済を汚すなとするアメリカ人たちも、実はプロテスタントの立場から主張しています。だから、私のような無宗教の人間は、結局キリスト教の内ゲバに世界が付き合ってるだけなのかと思うと、もうちょっと何とかならんのかと思ってしまいます。
 日本ではほとんど報道されてませんが、1年ほど前だったか、カナダではインターネットを通じて未成年と会話するのは違法であるとの判決が出て、最高裁に支持されています。性犯罪につながるからとの理由からですが、たとえ一言挨拶をしただけでも、法的には違法行為です。また、「児童に対する性的蔑視につながる」とされる本は当局に押収されてしまうため、児童に対する性犯罪の実態を研究した学術書までが発禁・押収となり、ついには「児童に対する性的差別をやめろ」と主張していた活動家の本までもが押収されてしまいました。
 人権とか、共産主義とか、資本主義とか、中世カトリック教会とか、そして「行き過ぎた資本主義の是正」とか、本来人間を幸福にする手段であるはずの思想が、いつの間にやら目的となり、その「理想の実現」のために社会全体を抑圧しだすのはよくある話です。あらゆる思想はこの自己目的化と常に戦わなければいけません。ある思想が「これは普遍的な事実なんだから、自己目的化する心配などない」と思った時点で、地獄への道が舗装されていきます。
 今考えてみれば、冷戦時代なんて、この国にとっては、いくら自衛隊のスクランブル発進が頻繁にあったと言ったって、平和そのものでした。今の世界は、何かもっと、分かりにくい、得体の知れない何かと戦っていかねばならないのではないかと思って、気が重くなることがあります。

 まとまらない文章で申し訳ありません。
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

おひさしぶりです。広告ありがとうございます.

貴音は、いままでのキャラだともう活躍できないので、ちょっといじってみました。
これから試行錯誤でやっていきたいと思います。

確かに資本主義の対抗をキリスト教にすることによって、ムーア監督は、まだアメリカ人を信じているのだと思います。みんなわかっているけど、どうしようもないという刹那的な人々とちがって、絶望しないのが彼のいいところだと私は思います。
それでは
庭上げP | URL | 2010/02/28/Sun 23:23 [編集]
 こんにちは。なんか今日は体の調子が悪いのか、くらーいことしか書けませんでした。どうもすいません。

 フランスはほんと、実際に東側と戦うことになっても、あの独自路線を貫けたんでしょうか。今はNATOに復帰してますけど、ヨーロッパってEUとして集まってる今のほうが昔よりバラバラに見えないこともなくて、なんとも難しい地域だと思います。「仲良くしましょう」って言ってるってことは、仲が良くないという、国際関係の基本通りの状態なんでしょうか。

 ムーア氏はアイルランド系でカトリック教徒なので、ケネディ大統領と同じ出自ですね。何か因縁めいたものを感じます。彼の主張は基本的に、昔のアメリカに戻ろう、独立宣言を読み直そうというもので、アメリカの失われた良さを取り戻そうというものですから、その点にアメリカ人を動かす可能性があると思います。あらゆる問題は国がなんとかしろとも言ってないので、国家権力による私生活への介入を嫌う自由主義的なアメリカ人とも、決して相容れないことはないでしょう。

 なんか今日は頭が回らないですね。
 つまらんことしか書けなくてすいませんw
gase2 | URL | 2010/03/01/Mon 00:47 [編集]
トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 白雅雪blog. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。