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アイマス借りてきた その3 中編
 無免許P
 

 すごい…すごいけど…本当にあと1?2話でまとまるんでしょうか!?w

 「ひぐらし的」というコメはその通りですが、この「ループ」という概念は日本人の輪廻転生観とも結びついた普遍的なものですから、あんまりすぐに「あれに似てる(からダメだ)」となってしまうと、それは違うんではないかなとも思います。SF小説を「SFっぽい(からダメだ)」と言って批判するようなもんでしょう。これはもう、将来一つのジャンルになるんではないでしょうか。
 いや、実際ひぐらしと雰囲気は似てますけどねw でも、私は一次創作における個性信仰が今ひとつ好きではないんです。他人と違わなければいけない、他人と同じだったらその時点でダメ、というのはなんかおかしいぞ、という立場ですね。それに対する反発の一つが、二次創作なのかもと思います。皆で同じ素材を扱うと、当然その部分で個性は消えるわけですが、それは「原作への愛」という分かりやすい概念によって正当化されているわけです。逆に言えば、そこまでしないと、個性というのは部分的にも否定することが許されないのかもしれません。

 女友達(?)との会話は、私の少ない最近の読書経験からすると、奈須きのこさんの『DDD』を思い出しましたね。一方で社長の長い台詞は、さすがにこれが全部後の話でオセロのように全て裏返って、一言一句綺麗に筋が通るとは思えず、自分には少し引っかかりましたね。それで作者が、小説を書く時に誰もが抱える「読者に説教したい病」を押さえきれなかったのかとも思ったんですが、同じようなことを『ラヂオの時間』のエントリで書いて、爽快Pに「ちゃんと後で意味が分かりますよ」という主旨のことを言われたことがあるので、やっぱり勘違いかもしれませんw でもまあ、先が分からない状態では、そんな風に見えたということです。

 しかし17分もの間、ほとんどコメも打たずに、固唾を飲んで画面を真顔で注視してました。こんな作品は珍しいですよ。アイマスは原作がそもそも明るく華やかなゲームで、素材的にもシリアスに直接使えるものは少なく、ゆえにシリアスなノベマスで魅せるのは至難の業なんです。
 それを実現するには、じゃんPが『樹海の糸』でやったような、「意味の転換」が必要になります。『樹海の糸』では、春香は常に穏やかに微笑んでるんですが、それは必ずしも、春香の感情を直接表現しているわけではありません。1カットだけ挿入される号泣する春香が、この動画における彼女の本心でしょう。しかし、それを視聴者に様々な要素――歌詞や、ドーム成功EDの知識や、象徴的なカットで意識させつつ、映像としての春香には常に微笑ませる。それによって視聴者は、笑顔の「向こうにある」泣きはらす春香の心を勝手に想像するわけです。「いや、この春香は表面的には笑っているけれども、心の中では泣いているんだ」と。
 こうして、素材としての春香は笑っているのに、その意味が「楽しそうな春香」から、「悲しさの果てに、諦めたように微笑む春香」へと変わってしまう。この「意味の転換」が起こることで、終始明るい表情を崩さないほとんどのダンス素材から、シリアスな内容のPVを作ることが可能になるわけです。これはいわゆる「春閣下」というキャラクターを作る際にも起こることですが、春閣下について語りだすと、とてもではありませんが現在の自分ではまとめきれないので、ここでは深入りしません。

 いずれにしろ、アイドルたちが明るい表情を崩さないことが、この作品では、あるいは「命なき存在」としての彼女たちの儚さを表し、あるいは何か不気味さをも感じさせるわけです。二次元アイドルというものの、愛おしさと、怖さと、その両面が描かれているようにも思います。
 いつも言ってることですが、私はこういう「アイドルマスターとは何なのか?」という問いかけを含んだ作品が非常に好きです。ただ連綿と、彼女たちへの「愛」を綴る作品よりも好きです。そこにはアイマスの光と影、その両方があるからですね。先日の哀れな小羊Pの『Endless Tears』もそうでした。

 最終回が非常に楽しみな作品です。ハードルを非常に高いところに掲げているということは、作者本人が自覚していることでしょうから、何も言いますまい。ただ、見事これを飛び越え、我々に「まことに、この人は神の子であった」と言わせてくれることを願うばかりです。
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