iM@S架空戦記を中心としたニコマスの感想サイトです。

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雑記
 基本、非アイマスです。ちょっと関係するだけです。

 今、エルミナージュ2という、PSPのウィザードリィ型ゲームやってますが、これが素晴らしい! ゲームボーイのウィザードリィ外伝シリーズなどが好きな方なら、ハマること請け合いです。どこでもセーブ可能なタイプで、セーブ前提のバランスではありますが、ウィザードリィをセーブ前提にし、色々な部分の角を取って「WIZらしいハードさ」を丸くしつつ、それでも「WIZやってる」という感覚があります。これは近年稀に見る神ゲーですね。イース7といい、私の知らない間に、こういう凄いゲームの数々が結構出てたんだなあと思いました。GBAのスパロボOG2なんかも神ゲーでしたし、携帯機にはマイナーな神ゲーが意外とあります。
 で、このエルミナージュ2、WIZライクゲームな割に、シナリオはライトです。それ自体は別に構わないというか、「ダンジョン潜入型のゲームだからといって、別にダークでなくてもいいんだな」ということを思い知らせてくれますから、むしろ成功していると思います。もともと本家WIZも、WIZ4に典型されるように小ネタを挟んだり、ジョークやユーモアの要素もかなり大きい作品ですから、変に「ダークっぽさ」に走って辛気くさくなるよりも、こっちの方がいいと思いますね。
 が・・・一部のギャグパートの文章が、本当に酷い。どう酷いかというと、たまに「はっちゃける」ようなギャグが出てきて、「まあ、こういうのもいいかな」と思わせるんですが、それが延々続きます。どれくらい続くかというと、会話ウィンドウ30ページ分くらい続きます。□ボタンでサクサク飛ばせるからいいんですが、高速で飛ばしてても10秒くらいかかり、特にライバルパーティとの戦闘では、戦闘の度にこれが繰り返されるので、本当にウンザリします。
 今時、同人誌即売会初参加の方が作った10部コピー本でも、これはないです。なんでこんなことになったのかなあと思うと、やっぱり、見る側のことを意識してないんでしょうね。電車の中で一人でブツブツ喋り、爆笑してる人のようなもんで、こういうことをやっても周りの人は引くだけです。
 よく、こういう文章のことを「オ○ニー」などと表現しますが、まさに我々プレイヤーはエロ本やエロ動画のような扱いであって、この文章を書いた人が気持ちよくなるための手段、つまりはモノに成り下がっているわけです。別に、書いた本人が気持ちよくなるなとは言わないし、むしろ面白い作品では、「作者、これやってて気持ちいいだろうなあ」「書いてて楽しそうだなあ」というのが、読者をより楽しませることはあります。しかしながら、全てはバランスなのであって、作者が読者の奴隷になる必要はありませんが、その逆も当然困ります。
 能をやってて思うことですが、演じてる本人が気持ちいいからといって、見てる側も気持ちいいとは限りません。むしろ納得行かない時の方が、いい評価がもらえたりします。真実は100%見る側にあるわけではないんですが、演じる側にもあるわけではありません。全ては「対話」とか「関係」とかいう、面倒くさくて分かりにくくて、つかみどころの無いものに収斂されてしまいます。

 ひるがえって、アイマス架空戦記というのは、なんてレベルが高いんだろうと思いますねw まあ、糸冬Pがブログで、いつだったか「最近、小説的なシナリオの組み立てが出来なくなってきた」ということを言ってたので、アイマス架空戦記のような二次創作を万歳三唱で持ち上げるわけにもいかず、こういうものが流行ることで失われるものは当然あるんですが、それでもレベルが高いとは思います。イース7なんかも、マクロなシナリオの構成力という点では当然高いんですが、ミクロな文章の面白さやカッコ良さなら、ニコマスに負けます。まあ、イース7はミクロな面白さを意識的に捨ててるようなところがあるので、この批判はあたらないかもしれませんが・・・。
 いずれにしろ、ニコマスではコメがあるので、独りよがりな文章は出てきにくいのでしょう。「見てる人がいる」という意識が強いわけです。それでも変なことをやる人はいるし、そういった、見てる人をある程度無視する「変な人」がたまに出てこないと面白くないんですが、それも程度の問題で、エルミナージュ2のギャグパートは「やり過ぎ」ということです。
 また、庭上げPとか紫電Pとか、ブログやtwitterで「無駄を削る」ということをよく言う架空戦記Pは多いです。これは客観的に見た動画の美しさという側面もあると思いますが、やはり「見る側を退屈させてはいけない」「ダレさせてはいけない」といった意識から来るものだと思います。そういった、気配りの行き届いた作品ばかりを見て毎日を過ごしてたので、エルミナージュ2のギャグパートのような、滑ってるギャグを延々やる文章に久々に接して、かなり驚いてしまいました。
 これを見てると、ニコマスの「最底辺」とかいうのも、それを自称する方々は謙遜してますが、なかなかのレベルにあると思います。多分、周囲の作品にかなり影響されてるので、それが一種の「型」を自生的に形成してるんでしょうね。商業作品の方が、「好きにやっていいよ」といって何も無い空間に放り出されるんで、かえってつかみどころがなく、見る側を意識せずに「個性だ」とか「俺がこれを面白いと思うからいいんだ」とかいう考えに偏重しやすいのかもしれません。何度も言うように、それも大事なんですが、見る側が面白いと思うかどうかも大事であり、真実は両者の間にしかないわけです。

 ***

 多分、このシナリオを書いてる人が、社内で偉い地位にあるとか、あるいは注意しにくい雰囲気の人だったんじゃないでしょうか。周りのスタッフが、「ちょっと長すぎるんじゃないの?」と一言が言えないような人なのかもしれません。あるいは、社内の分業が進みすぎて、他のスタッフがシナリオを「部品」として扱っており、他の部署の担当する仕事に興味がない、または他の部署に意見を言うことが許されないのかもしれません。
 だから、それなりの事情があったのかもしれないし、この文章からは一種の「人の良さ」みたいなものも感じるので、あんまりシナリオ担当者を叩く気にもなれないんですが、改善してほしいところですね。
 一方で、1?2ページしか文章のないチョイ役の台詞に、ほんのりユーモアが入ると、こちらはかなり面白いんですよねw 要するに、センスがあることは間違いないわけです。だから「我慢すれば」かなり面白い文章が掛ける方だとは思うんですが、それがどうしても苦痛なら、「向いてない」ということなんだとも思います。我慢して、苦しんで、それで読者が面白くても、今度は作者がそんな人生を送ることを読者が求めていいのか、ということになりますからね。

 以上、まとまりませんが、色んなことを考えさせられるゲームです。
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わたしは普段あまりその手のゲームをやらないのでピンと来ない部分もありますが、読み飛ばされることが織り込み済みのゲームの台詞と、そこを読んでもらわなければ話にならない架空戦記とでは、またスタンスが違うのかも知れませんね。

架空戦記やノベマスの強みは、一つの動画の中でどこがウケたか、コメントの密度や内容で如実に判るところですね。

例えばブログで小説を連載するような場合、いくらコメント欄やweb拍手が整備されていても、「この部分のこの台詞が良かった」的なピンポイントなコメントはなかなかもらえません。
その点、動画ではウケる部分を基軸にして次で修正することも可能なので、鍛えられる面があるかと思います。

ただ、動画では伏線を複数回にまたいで張り巡らせるのがなかなか難しかったりと、これはこれで問題点もあるわけですが。

なお、何度か引き合いに出していただいて恐縮ですが、わたしの小説的なシナリオの組み方といっても、ライトノベルの新人賞に応募して4割程度の確率で一次選考を通過するかどうか、という程度のレベルなので、そもそもそうたいしたものではないです。
一度、ヘンな癖の付いてしまった「小説の書き方」を一度リセットして、なにか書いてみたいなあ、という気持ちもありますが、現状では難しいですね。
糸冬 | URL | 2010/08/18/Wed 23:18 [編集]
 >架空戦記やノベマスの強みは、一つの動画の中でどこがウケたか、コメントの密度や内容で如実に判るところですね。
 なるほど! 確かにそうですね。ゲームや小説だと、「あのページのあの台詞が良かった」とはならず、「あのシーンが良かった」となりやすいですからね。台詞単位で褒めて貰うためには、相当いいものでなくてはならず、今度は逆に「名台詞」を狙いすぎて自爆するとか、ありすぎて困りますw

>ライトノベルの新人賞に応募して
 伊織立志伝で、ライトノベルの新人賞の優勝作品やら、そこらのプロの作品やらを超えたからいいじゃないですかw まあ、二次創作という反則をやってるんで、武器を使ってボクサーを倒したようなものかもしれませんが・・・。

 ただ、やっぱり二次創作に本格的な小説的思考が持ち込まれた点が黒船のような衝撃を与えたわけですから、役に立ってる点は事実でしょう。問題はその逆で、小説に二次創作的思考を持ち込んで、成功した人がいるのかという点だと思いますがw 今何か書くとしたら、どうしても二次創作の考えが入ると思いますから、その点は少し心配ですね。
 昔、宮大工の棟梁が、時代の流れで寺や神社の仕事が激減した時も、「腕が落ちるから」といって普通の家の仕事は全て断り、桶ばっかり作ってたそうです。「そっちの方が腕は落ちるんじゃないの?」とも思うんですが、下手に依頼人の指図を受けて自分を曲げた建物を作らされるよりも、文句を言われない桶で基礎的な技術を磨き続ける方がいいと判断したんでしょう。
 二次創作が糸冬Pにとって、この桶であるといいですね。
gase2(雅雪P) | URL | 2010/08/19/Thu 15:02 [編集]
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